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【大事な事は継続】みんなで高い山を登り切る為に必要な事

2023年11月12日

GOAL Sports Agency

 

今の時刻は11月12日(日)2:27です。

 

たった今、バンコクから片道180km、往復360km離れているチャイナート県での視察を終えて、帰宅をしました。往復で6-7時間ほど運転をしましたが、1日で500-600km=6-8時間程の運転であればそこまでストレスを感じないので、1日で移動を終えます。これ以上の距離の場合は宿泊をする場合が多いです。

 

今回は、今年の7月末にタイリーグ2のチャイナート・ホーンビルFCと契約をした、藤代将太の試合を視察しに行ってきました。対する相手は、勝てば首位も見えてくるノンブア・ピッチャヤFCでした。

 

将太の実力はまだタイリーグ2には足りていないかもしれないと思いながらも、監督のタイプを考慮し、トライアウトを受けてもらったところ本人の努力も後押しし、見事契約を勝ち取る事が出来ました。そして、チームと合流して4ヶ月、公式戦も10試合以上戦った今日、久しぶりに試合を見ましたが、スタメンでフル出場をし、ゴールはありませんでしたがタイリーグ2でも戦えることを証明してくれました。

 

タイリーグの中でも信頼度が高いクラブであるチャイナートですが、今季はリーグからの分配金もほぼ無しに等しい状況で、かなり厳しい経営状況となっています。その経営状況が結果にも反映されており、降格圏に落ち着いており、前期の残りの試合と後期はなんとしてでも勝ち点を積み重ねていかないといけません。

 

バンコクからチャイナートに行く道中も曇りとスコールを繰り返していましたが、今日の試合開始直前から雨が降り続け、ピッチ状況も最悪の中、試合が行われました。その影響もあったのか分かりませんが、観客数も642人ほどでタイリーグ2の観客動員数とはいえないくらいスタジアムは閑散としていました。

 

タイの地方は娯楽が少ないので、地元の人にSNSや地道な告知を続けたら、スタジアムにも足を運んでくれる気がしますが、そのような努力をしているタイの地方クラブはそう多くはありません。

 

2010年頃から盛り上がり始めたタイプレミアリーグ時代では、タイリーグ3部まで盛り上がっている時期もありました。しかし、ブームが去ったと言いますか、現在のタイリーグは1部リーグの上位から中位くらいまでしか盛り上がりを感じないリーグとなってしまいました。

 

その代わり、インドネシアやカンボジアなど他の東南アジアのリーグが盛り上がり始めており、タイリーグが東南アジアNo.1のリーグとはいえなくなってしまう未来も遠くはない気がします。

 

タイリーグはタイ人のものであり、タイリーグの現状を変えれるのもタイ人しかいないと思っています。過去には日本人や外国人でも変えれることが出来ると思っていましたが、そんな甘い環境では無いことを理解しました。

 

そんな中、将太のように夢を追いかけてタイに来てくれた選手も沢山います。数年前のタイであれば、2部リーグでも満足いく環境がありましたが、現在は1部リーグでプレーをしないとそのような環境は無いかもしれません。

 

試合後に、一緒に食事もしましたが、「続けた者だけが勝つ」という話をさせてもらいました。今一緒に戦ってくれているポートFCの志村謄もナコンパトムの伊藤卓も30歳の年齢です。ですが、最初は欧州の下部リーグからキャリアをスタートさせています。

 

日本でのし上がっていくのも大変ですが、海外でのし上がっていくのもそれ以上に大変です。その大変な状況を乗り越え続けた者だけが、山の頂上に立つ事が出来ます。将太も先輩達と同じように山を登り始めているので、途中で諦めて下山をせず、頂上まで辿り着くことが出来ると信じています。

 

ここ最近は、タイリーグ1の試合を観ることが増えていましたが、自分の原点は将太のように0→1を勝ち取り、1→10へ歩み始めている選手達をサポートすることなんだなと改めて思いました。自分自身も選手以上に諦めず、より高い山を登り、頂上に辿り着けるように歩み続けます。

 

余談ですが、将太は、チャイナートで背番号10番とFUJIという名前で戦っています。本人はSHOTAという名前で登録をしたかったそうですが、僕から日本で1番高い山でありタイ人からも認知されているMt.FUJI(富士山)からFUJIという名前で登録をしてもらいました。背番号10番もチームのエースという意識を持ってもらいたいからです。名前と番号に負けず、頑張ってもらいたいと改めて思いました。

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Koichi Mano

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